株式投資を行うと、キャピタルゲインと呼ばれる売却益を得たり、会社が利益を上げた際に配当を貰えるなど、様々なメリットがありますが、中でも今回は、貰って嬉しい株主優待を取り上げたいと思います。
株主優待とは
一部の会社では、株主への利益還元策として、自社の商品やサービスを株主に提供することがあり、これを株主優待と呼んでいます。
株主優待は各会社ごとに特色があり、地域の名産品から外食チェーン店の食事券、遊園地の利用権など、優待品の種類は様々です。
株主優待の権利を得る
株主優待の権利を得るには、株主優待を行っている会社の株式を「権利確定日」の2営業日までに購入し、「権利確定日」まで保有することで、株主優待の権利が発生します。
(例)31日が権利確定日だとすると、2営業日前の29日までに株式を購入し、31日まで保有する必要があります。
銘柄ごとに決められた株数を権利確定日まで保有さえしていれば確実に権利を手に入れられるので、お得な優待券を探しやすくなっています。
株主優待目当ての気を付ける点
権利確定日の直前は値上がりしやすい
権利確定日の直前は優待品目当ての駆け込み需要があるため、株価が上昇しやすいです。また、権利確定後は株を売る人が増えるため株価が下がりやすいので、買うタイミングを間違えると出費が嵩むことも。
優待券が利用できない
優待券を貰っても、利用できる店舗が近くになかったり、利用条件が限られている場合もあるので、株を購入する際に一通りチェックしておきましょう。
権利確定日
権利確定日は会社によってさまざまですが、一般的には決算日と同日に設定されているケースが多いです。
日本の会社だと3月末が権利確定日の場合が多いですが、あらかじめ会社のホームページで権利確定日をチェックしておきましょう。
吉野家の株主優待券
ここからは吉野家の株主優待券を例にとって、優待情報を見ていきたいと思います。
吉野家ホールディングスのIR情報>株式の概要を見てみましょう。

株主確定基準日が株主権利日のことで、決算日の2月末日と8月31日の2回あることがわかります。
その下の単元株式数は、取引の最低単位であり、吉野家の株主になるには最低100株を購入する必要があります。吉野家の株は1株2470円程度なので、大体25万円が株主になるために掛かります。
次に、吉野家ホールディングスのIR情報>株主優待情報を見てみます。

株式を100株から999株持つと300円のサービス券が10枚貰え、保有株式数があがるにつれ、サービス券の枚数が増えているのがわかります。
今回は株主優待券を取り上げてみました。様々な会社が株主優待をおこなっているので、優待情報も気にかけてみるのも面白いですよ。